病院の英語|受付・症状・薬局でそのまま使えるフレーズ

病院の英語|受付・症状・薬局でそのまま使えるフレーズ

結論: 病院の英語は、たくさんの医療用語を覚えるより、「何が・いつから・どのくらい」を一文で伝える型をひとつ持っておくことがいちばんの近道です。そこに受付のひと言、アレルギーと服用中の薬を伝える文、保険書類をお願いする文を足せば、ほとんどの場面は乗り切れます。

迷ったら: 出発前に、自分の症状メモ(英語)をスマートフォンに作り、この記事の「三つのマス」で一度だけ声に出して言ってみてください。

旅行や出張、留学中に体調を崩すと、英語力に関係なく頭が真っ白になります。ふだんなら出てくる表現も、熱があって不安なときには思い出せません。言いたいことは分かっているのに言葉が出ない、という経験をした方も多いはずです。この記事では、病院へ行く前の判断から、受付、問診票、症状の説明、診察、保険書類、薬局まで、実際の流れに沿って病院の英語をまとめました。

病院の英語は「流れ」で覚える — 全体マップ

病院で英語を使う場面は、国が違ってもだいたい同じ順番で進みます。まず全体の流れを頭に入れておくと、「今どこにいて、次に何を聞かれるか」が分かり、落ち着いて対応できます。

段階 場所 よく聞かれること 準備しておく文
1. 行き先を決める ホテル・保険のサポートデスク どんな症状か I’m not feeling well. Where should I go?
2. 受付 reception 予約・初診・保険 I’d like to see a doctor.
3. 問診票 waiting room 氏名・住所・アレルギー 英語の情報メモをそのまま写す
4. 症状の説明 診察室 何が・いつから・どのくらい I’ve had a fever since last night.
5. 診察・質問 診察室 薬・既往歴・アレルギー I’m allergic to penicillin.
6. 書類 会計 支払い方法 Could I get a medical certificate?
7. 薬局 pharmacy 処方箋・飲み方 I’d like to fill this prescription.

この表のうち、本当に自分の言葉で話す必要があるのは4と5だけです。ほかの段階は、決まった文を一つずつ用意しておけば十分です。

病院に行く前に、行き先を決める英語

海外では、症状の重さによって行く場所が変わります。日本のように近くのクリニックにそのまま入れる国ばかりではありません。行き先を先に決めることで、使う英語も少なくて済みます。

状況 行き先 事前に確認すること
軽い風邪・胃の不調・頭痛 薬局(pharmacy) 薬剤師に症状を伝えて市販薬を選ぶ
診察は必要だが緊急ではない クリニック、urgent care 予約の要否、保険が使えるか
呼吸が苦しい、強い痛み、大きなけが 救急(ER, emergency room) 渡航先の緊急番号
どこに行けばいいか分からない ホテルのフロント、海外旅行保険のサポートデスク 近くの病院の案内、日本語通訳の有無

海外旅行保険に入っている場合は、まず保険会社のサポートデスクに電話するのが早いことも多いです。提携病院を案内してくれたり、通訳につないでくれたりするところもあります。渡航先の緊急連絡先は、外務省の海外安全ホームページで国・地域ごとに確認できます。

ホテルのフロントで聞くときは、次のように言えば十分です。

  • Is there a clinic near here?(近くに病院はありますか?)
  • I’m not feeling well. Where should I go?(体調が悪いのですが、どこに行けばいいですか?)
  • Could you call a taxi to the hospital for me?(病院までタクシーを呼んでもらえますか?)
  • Is there a doctor who speaks Japanese?(日本語を話せる医師はいますか?)

病院の受付で使う英語と問診票

受付で聞かれることは、ほぼ決まっています。初めての来院か、予約はあるか、保険はあるか、の三つです。次の文を用意しておけば、ほとんど答えられます。

  • I’d like to see a doctor.(診察を受けたいです。)
  • I don’t have an appointment.(予約はしていません。)
  • This is my first visit.(初めて来ました。)
  • I’m a tourist from Japan.(日本から来た旅行者です。)
  • I have travel insurance.(海外旅行保険に入っています。)
  • Do you accept this insurance?(この保険は使えますか?)

受付スタッフがよく使う質問も知っておくと、慌てずに済みます。

  • What brings you in today? — 今日はどうされましたか?
  • Can I see your ID and insurance card? — 身分証と保険証を見せてください。
  • Please fill out this form. — こちらの用紙に記入してください。
  • Have a seat. The doctor will see you shortly. — お掛けになってお待ちください。

問診票(form)には、名前(name)、生年月日(date of birth)、連絡先(phone number)、滞在先の住所(address)、アレルギー(allergies)、服用中の薬(current medications)、既往歴(medical history)を書きます。滞在先の住所はホテルの英語住所をそのまま書けば大丈夫です。分からない欄があれば、What should I write here?(ここには何を書けばいいですか?)と聞きましょう。

症状を伝える病院の英語は「三つのマス」で組み立てる

症状の説明は、病院の英語でいちばん難しいところです。ただ、医師が最初に知りたいのは三つだけです。何がつらいのか、いつからか、どのくらいひどいか。 この三つのマスを埋める型を覚えておけば、短い文でも正確に伝わります。

マス 聞かれていること 文の型 例
何が 症状 I have a ___. / My ___ hurts. I have a fever. / My stomach hurts.
いつから 始まった時期 since ___ / for ___ since last night / for two days
どのくらい 程度・変化 It’s mild / bad / getting worse. It’s getting worse.

三つを合わせると、こうなります。

  • I’ve had a fever since last night, and it’s getting worse.(昨夜から熱があって、だんだんひどくなっています。)
  • My stomach has hurt for two days. It’s really bad after I eat.(2日前からお腹が痛く、食べたあとが特にひどいです。)
  • I’ve had a cough since Monday. It’s worse at night.(月曜日から咳が出ていて、夜がひどいです。)

よく使う症状の表現をまとめます。

日本語 英語
熱があります I have a fever.
咳が出ます I have a cough.
のどが痛いです I have a sore throat.
頭が痛いです I have a headache.
めまいがします I feel dizzy.
吐き気がします I feel nauseous.
下痢をしています I have diarrhea.
発疹が出ました I have a rash.
足首をひねりました I twisted my ankle.
ここが痛いです It hurts here.(指で示しながら)

nauseous のように発音に自信がない単語は、Cambridge Dictionary の nauseous のページで意味と音声を確認し、YouGlish で nauseous が使われている実際の発話を聞いておくと安心です。

痛みの種類を聞かれることもあります。What kind of pain is it? と聞かれたら、次のどれかで答えます。

  • ズキッと刺すような:sharp
  • 鈍く続く:dull
  • ズキズキ脈打つような:throbbing
  • 焼けるような:burning

痛みの強さは On a scale of one to ten, how bad is the pain? と数字で聞かれることがよくあります。1から10の数字で答えれば大丈夫です。

診察室で医師がよく聞く質問と答え方

診察室で聞かれる質問は、国が違っても大きくは変わりません。質問を先に知っておけば、「今なにを聞かれているか」が分かるので落ち着いて答えられます。

医師の質問 意味 答え方の例
When did it start? いつからですか? It started yesterday morning.
Does it hurt when I press here? ここを押すと痛みますか? Yes, it hurts a lot. / No, not really.
Have you taken any medicine? 何か薬を飲みましたか? I took some painkillers this morning.
Do you have any allergies? アレルギーはありますか? No, I don’t. / I’m allergic to aspirin.
Have you had this before? 以前にも同じことがありましたか? No, this is the first time.
Are you taking any medication? 服用中の薬はありますか? Yes, I take medicine for asthma.

答えは完璧な文でなくてかまいません。Yesterday morning. や No allergies. のように要点だけでも診察には十分です。医師が必要としているのは正確な情報で、正確な文法ではありません。自信がないときは I’m not sure. と正直に言うほうが、推測で答えるより安全です。

自分から伝えるべき情報もあります。アレルギーと服用中の薬、妊娠の有無は、安全に直結するので抜かさないようにしましょう。

  • I’m allergic to penicillin.(ペニシリンのアレルギーがあります。)
  • I’m taking medicine for high blood pressure.(血圧の薬を飲んでいます。)
  • I’m pregnant.(妊娠しています。)
  • I have asthma.(ぜんそくがあります。)

聞き取れなかったときは、もう一度お願いするのがいちばん安全です。

  • Could you say that again more slowly?(もう少しゆっくり、もう一度言っていただけますか?)
  • Could you write it down for me?(書いていただけますか?)
  • Is it serious?(深刻なものですか?)
  • Can I fly home as planned?(予定どおり飛行機で帰国できますか?)

どうしても言葉が出てこないときは、翻訳アプリの画面を見せるのも立派な方法です。ただ、アプリを出す前に一言 Can I show you on my phone?(スマートフォンで見せてもいいですか?)と添えると、やり取りがずっとスムーズになります。

保険書類と会計で使う病院の英語

海外旅行保険の請求には、多くの場合、診断書と領収書が必要です。現地でもらえないと後から取り寄せるのはとても大変なので、診察が終わる前にお願いしておきましょう。

必要な書類 英語 お願いする文
診断書 medical certificate / doctor’s note Could I get a medical certificate for my insurance?
領収書 receipt Could I have an itemized receipt?
処方箋 prescription Could I have a copy of the prescription?

itemized receipt は、診療項目ごとに分かれた明細付きの領収書のことです。保険会社から明細を求められることが多いので、この言葉は覚えておきましょう。支払い方法を聞かれたら Can I pay by credit card?(クレジットカードで払えますか?)で十分です。

薬局で使う英語

処方箋をもらったら薬局(pharmacy、イギリスなどでは chemist)へ行きます。軽い症状で処方なしに薬を買う場合も、薬剤師に症状を伝えれば合う市販薬を教えてくれます。prescription の発音は Cambridge Dictionary の prescription のページで確認できます。

  • I’d like to fill this prescription.(この処方箋の薬をお願いします。)
  • Do you have something for a cold?(風邪薬はありますか?)
  • Is this okay to take with my other medicine?(ほかの薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?)
  • Does this make you drowsy?(飲むと眠くなりますか?)

薬のパッケージの表現も知っておくと安心です。take with food は食事と一緒に服用、every 6 hours は6時間ごと、do not exceed は決められた量を超えないように、という意味です。

自己診断 — あなたが詰まりやすいのはどの段階?

病院の英語で困る場面は、人によって違います。次の三つの質問に答えて、準備の優先順位を決めてみてください。

  1. 英語で自分の住所と生年月日をすぐ言えますか? — 言えないなら、受付と問診票が最初の壁です。英語の情報メモを作るところから始めましょう。
  2. 「昨夜から熱がある」を3秒以内に言えますか? — 言えないなら、症状の説明が壁です。三つのマスの例文を二つ選び、声に出す練習をしましょう。
  3. 医師の質問を聞いて、何を聞かれたか分かりますか? — 自信がないなら、診察室の質問表を読み、聞き返す文を一つ覚えておきましょう。

言語学者メリル・スウェインの「アウトプット仮説」では、聞いたり読んだりするだけでなく、実際に話してみることで「言いたいのに言えない部分」に気づけるとされています。病院の英語も同じで、一度口に出した文と、頭で知っているだけの文とでは、いざというときに出てくる速さが違います。

出発前に5分でできる準備

出発前に、次の四つだけやっておきましょう。

  1. 英語の情報メモを作る — 名前、生年月日、アレルギー、服用中の薬、滞在先の住所を英語でスマートフォンに保存します。
  2. 保険の緊急連絡先を保存する — サポートデスクの番号と証券番号を保存します。
  3. 渡航先の緊急番号を確認する — 海外安全ホームページで渡航先の情報を確認し、近くの病院の場所を地図アプリに登録しておきます。
  4. 三つのマスで一度声に出してみる — 「何が・いつから・どのくらい」で、症状をひとつ声に出して言ってみます。

話す練習をしたい方へ — Uphone

病院で英語に詰まる瞬間の多くは、「分かっているのに口から出てこない」瞬間です。Uphoneでは、決めた時間に講師から電話がかかってきます。電話レッスンなら顔を出さずに、声だけでマンツーマンの練習ができます。病院の受付のように緊張しやすい場面も、使う文を前もって声に出しておくと、言葉が出ない瞬間を減らせます。

出典・参考

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